『青の洞窟』は、1995年から日清製粉グループが販売しているパスタ・パスタソースで、「本物志向」が強まる消費者のニーズに合致し、着実にマーケットに浸透してきた。そのブランドイメージをさらに高め、より普及させるため、イタリア料理の達人たちが『青の洞窟』のために腕を振るったパスタソースのシリーズが『青の洞窟 シェフズコレクション』である。ラインナップされたのは、西麻布『アルポルト』の片岡護氏、広尾『アクアパッツァ』の日高良実氏、白金台『ルクソール』のマリオ・フリットリ氏、そして大阪・北浜『ポンテベッキオ』の山根大助氏。いずれも日本を代表する一流シェフばかりだ。
商品開発室の天野に与えられたミッションは、彼らをコーディネイトし、パスタソースの新シリーズをリリースすること。この錚々たる顔ぶれを聞いただけで普通の開発マンなら臆するかもしれない。しかし、天野は違った。
「以前から販促の仕事などで片岡シェフらとはお付き合いがあり、いろいろと協力していただいていました。彼らのお店にも食べに行っていましたし、私にとってはそんなに遠い存在ではなかったのです。」
開発のスタートは2004年。まずは新シリーズのメニュー選定をしなければいけない。天野は、明確なコンセプトを持っていた。「最初はメジャーメニューでいきたい」と考え、パスタソースの定番である「トマトソース」「ボロネーゼ」「カルボナーラ」を中心とすることを決めていた。そのうえで、彼は非常にユニークなメニュー作りの方法を採用する。
「それぞれのシェフが自分のお店から素材を持参し、マリオさんの『ルクソール』に集まって、実際に料理してもらいました。次々にアイデアが飛び出し、材料の交換などもあり、とても楽しく、活気のある現場でしたね。これが事実上のキックオフです。」
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