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ビジネス物語-第2話-
一流シェフたちとの夢のコラボレーション 日清フーズ株式会社
開発センター 商品開発室
天野好章
1995年入社。営業部時代にPOSデータを分析して営業活動にフィードバックする手法を提案・実施したアイデアマン。仕事でも私生活でも食を愛し、美味しさを追求している。
2.幾度も足を運び、自ら厨房にも入った。
DE CECCO ペペロンチーニ 出来上がり写真

天野のコンセプトを基に、各シェフの提案や厨房での試作を踏まえ、メニューが決まった。片岡氏が『トマトとバジルのソース』、日高氏が『紅鮭のカルボナーラ』、マリオ氏が『クリーミーボロネーゼ』。半年後に山根氏の『4種チーズと赤ピーマンのポモドーロ』が発売となる。

ここからが、「コーディネーター」である天野の本格的な出番だ。いくらシェフが素晴らしいレシピを考案しても、それを製品化、つまり大量生産のラインで製造して商品として市場に送り出せなければ意味がない。天野は、研究開発セクションが試作したものをシェフへ届け、指摘や改良提案を受け、作り直し、また意見を聞きに行くというプロセスを幾度となく繰り返した。

「オリーブオイルの種類や使用量が少し異なるだけでも味は変わりますし、野菜の炒め方一つで美味しくなる。ただ、コストや生産設備の問題もあり、レストランの味を完全に再現することは難しい。どれだけ近づけられるか。シェフが首を縦に振ってくれるか。正直、最初は本当に加工食品でシェフの味が出せるのだろうかという疑問もありました。でも、何度も彼らのところへ足を運ぶうちにコツがわかってきた。厨房に呼ばれてシェフの調理を間近に見たり、開発者としての意見を求められ、それを調理に応用してもらったり。とにかくシェフと厨房のスタッフとともに即興でレシピを仕上げていく。それだけではなく、自宅に戻ってすべてのメニューを再現して、確認もしました。そうでもしないとシェフと同じ目線で開発なんてできませんから・・・意見もいえませんしね。」

天野好章

一見、クールでスマートな開発マンの雰囲気を漂わす天野だが、こうした努力を重ねていたようだ。一方で、販売戦略の立案やパッケージデザインなど、開発に関わるあらゆる業務をハンドリングしていく。 発売は、2005年8月。そのときは刻々と近づいてきた。

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