全国12工場の製品品質管理の取りまとめが、当グループの業務です。原料小麦から製品に至るまで品質と安全を確認し、お客様が満足して当社製品を使用していただけるよう管理しています。入社当初は研究所に勤務し、「ふすま(小麦の皮)」を商品化する研究に携わっていたのですが、希望して品質管理に移りました。先輩たちから仕事の話を聞く中で、面白そうと感じたからです。原料から二次加工製品まですべてを見ることが出来、広範な経験ができると同時に、品質に関する専門的な知識も要求される仕事です。全国12工場に入っている原料小麦と各工場の製品品質を確認し、当社製品品質の安定性と同一性を保つようにするのが、基本的な業務です。電話やメールで毎日工場の品管担当者と連絡を取りつつ、必要であれば工場にも足を運びます。同時に、製品の安全についても意見交換を行います。お客様のところに週に数回伺い、ユーザーの声を収集するのも大事な仕事です。もし何か問題があれば、供給先の工場に伝え、連携しながら、出来るだけ迅速に改善していきます。
近年、消費者の食品に対する意識の高まりにつれて、関連法律も改正され続けてきました。それに対応し、私たちも新たな仕組みや規定を作っています。ときには、国内外の原料の供給先に説明・折衝し、工場での安全確保の方法を検討し、お客様へのケアも考え、川上から川下まで一連の流れを決めていきます。原料供給国は北米やオーストラリアが中心で、新麦の季節である秋には毎年、現地へ調査に出向きます。
2005年にカナダで行われた小麦品質の国際会議では、「日本代表」として講演したこともあります。出席者は170名以上、ほとんどがネーティブスピーカーの前で、英語が堪能ではない私がスピーチを……。しかも、パネラーまでさせられ、各国企業の社長クラスの人たちに混じり、英語で質問攻めに……。人生の中でいちばん緊張しました。でも、終った後は、感動しました。各国の偉い方から子供扱いで「コージ、グッド・ジョブ!」なんて肩を叩かれて(笑)。
私が仕事の基本にしているのは、社是でもある「信を万事の本と為す」。また、品質管理グループのモットーは、「誠心誠意」「感度・速度・精度」です。お客様の信頼を勝ち取るのも、裏切ってしまうのも、品質管理で決まる部分が大きいと考えています。例えクレームがあっても、誠意を持って解決し、それが信頼につながったときや、逆にお礼を頂戴したときなどは嬉しいですね。トラブルを通して絆を深めるのも、品質管理担当者の使命だと考えています。「感度」も重要で、工場での小さな異変でも見抜き、お客様の声なき声にも耳を澄ます感覚が重要なのです。
日清製粉の社員は、モノ作りに対してとにかく真面目。工場へ行き、品質について話し始めると、みんな止まらなくなり、飲みに行ってもずっと語っています(笑)。新製品にも当然、品質管理が加わります。品質管理の人間が、小麦粉のことを一番分かっていなければならないという責任感もあり、私たちから発信して夢のある製品を送り出していきたいですね。
京都大学のラグビー部に入り、「体育学部ラクビー学科」在籍と言われるほど打ち込んでいました。4回生のとき、強豪の立命館大学との定期戦がありました。スコアは、終盤で逆転してこちらがリード。ずっと負け続けていた相手で、久しぶりに関西Aリーグのチームに勝てるチャンスが生じ、最後の5分くらいは、みんな泣きながらプレイしていました(笑)。
ノーサイドの瞬間は喜び爆発。たぶん当時のメンバーは一生あの瞬間を忘れないでしょう。
悪友に誘われ、競馬ファンになり、一口馬主として休日は楽しんでいます。北海道まで行き、好きな馬を選ぶ。その子がレースに出場する姿を見るのは嬉しいですね。昨年は、愛馬が初めてGTレースに出るなど、当たり年でした。
また、長野で農作業の手伝いをするのも、休日の楽しみの一つです。実際に自分で農作物をつくるのは、リフレッシュになりますし、小麦栽培の理解にも繋がっています(笑)。採りたての「とうもろこし」「枝豆」なんか本当に美味しいですよね。