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製粉業界を取り巻く環境は、小麦政府売渡価格の相場連動制への移行など大きな変化を迎えております。当社は、国内の小麦粉市場において4割近いシェアがあり、業界ナンバー1、リーディングカンパニーとしての責任を常に意識しています。品質保証体制の一層の強化や業務の効率化、コストダウンなどに取り組みながら、「世界一の製粉企業」を目指します。この「世界一」という目標は、世界一の規模になるということではありません。お客様の目から見て「日清製粉は世界一の製粉企業だ」という評価を得ることです。お客様が抱えている課題解決のお手伝いをし、その活動を通じて評価をいただくことが、真に目指すところです。
食品の安心・安全に対する消費者の意識は高まっています。当社は、食品企業としてこれまでも安心・安全、品質保証体制について、全社を挙げて取り組んでおり、高いレベルにあると思います。しかし、社会は動き、常に新たな要求・要請が出てきます。よって各工場に品質保証の責任者または担当者を配置し、お客様の視点から品質を保証、AIBやISOの認証取得により、環境への配慮も含めた継続的な改善を行う体制を構築しています。食品の安心・安全を守り、且つ環境保全を推進することは企業の社会的責任として重要なことで、多額の投資をし、人材育成や設備改善に充てています。また、専門家の指導や科学的手法を積極的に取り入れて、製造や営業の現場力強化も推進しています。当社には、「小麦粉を作っている会社として国民の主要食糧供給責任を担っている」という社会的使命があります。災害時の食糧供給は特に大事であり、供給すべき工場が被災して供給が途絶えることのないよう、体制を整えています。設備的な対策のほか、従業員が迅速に対応が出来るよう、行動プログラムを決めており、使命を果たすべく、備えています。
さて、国内市場は少子・高齢化が進み、マーケットは減少傾向にありますが、そういう環境だからこそ安心・安全な製品が求められ、その優位性は際立つこととなります。他社との差別化を図る好機と言えます。当社は「日清製粉100余年の実績と技術を結集した」新製品を積極的に市場に送り出し、同時に生産拠点の統合などにより、効率化、コストダウンを推進、更に業界の再編の動きを見据えながら、中小の製粉企業と連携・統合を模索することで、シェアの拡大を目指していきます。
国内のリーディングカンパニーであることは勿論、出来るだけ早く世界のリーディングカンパニーになりたいと考え、当社では、アメリカ、カナダ、日本、中国、タイを取り巻く「パン・パシフィック構想」を描いています。既にカナダのアメリカ国境近くに製粉工場を保有し、第2工場も稼動しています。タイにも製粉工場を置き、タイ国内のシェアを伸ばしています。これらの海外工場は生産拠点であるだけでなく、輸出の拠点にもなります。カナダからアメリカや中国へ、タイから東南アジア各国へというケースです。将来的には、アメリカ本国に拠点を設けて、更なるネットワークを形成する予定です。最終製品まで提案しサポートする当社の営業スタイルは欧米の企業には見当たらず、世界へ進出するうえで大きな強みになると考えています。
当社は、マーケットの変化を敏感に察知し、より良い製品を提供し続けていかなければなりません。そのためには、あらゆる面で「精度・スピード・感度」を磨く努力が求められます。「感度を高め」変化を読み、「スピードを重視し」初期対応を行い、「精度の高い」分析・判断をもって対処すること、「世界一の製粉企業」を目指して、一人一人がそれぞれの役割において「製粉ビジネスを究める」ことを目標にしています。これらの要素は、当社の社員だけでなく、学生の皆さんにも通じることです。突き詰めれば「努力する」気持ちがあれば必ず道は開けるということです。海外も含めて、当社には皆さんが活躍できるフィールドが無限に広がっています。「心に夢を、額に汗を」。そういう気持ちでぜひチャレンジしてください。そして私と一緒に前進していきましょう。